社会保険労務士(社労士)の資格取得を目指す社会人の多くが、仕事と勉強の両立や、膨大な試験範囲の暗記に頭を悩ませています。
この記事では、時間のない社会人が独学や通信講座を活用して最短で合格を勝ち取るための実践的な「社労士勉強法」を、現役の社労士の視点から余すところなく徹底的に解説します。
試験の全体像から、具体的な科目の学習順番、日々のスキマ時間を資産化する時間管理術まで、合格に必要な手順を網羅しました。
- 社労士試験の難しさの理由と足切りを合格するための全体像
- 効率的な科目の学習順番
- 過去問を徹底的に回すアウトプット中心の勉強法
- 忙しい社会人がスキマ時間を有効活用して勉強時間を確保するスケジュール管理術
事務所スタッフの失敗談も参考にしながら、合格に向けた試験勉強にお役立てください。

【野澤 惇】
2020年度社会保険労務士試験に、21歳の当時最年少で合格。コンサルティングファームでの実務経験を経た後、社労士事務所altruloopを開業しました。現役社労士として、また経営者としての知見を活かし、皆様に貢献できる情報を当コラムやX・noteなどで配信しております。
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社労士試験の全体像│なぜ勉強の「努力が報われない」受験生が多いのか?
膨大な試験範囲と「足切り」の壁
社労士試験が難易度の高い国家資格とされる最大の要因は、その出題範囲の圧倒的な広さにあります。
試験科目は、労働基準法、労働安全衛生法、労災保険法、雇用保険法、労働保険徴収法、労働一般常識といった「労働関係科目」と、健康保険法、国民年金法、厚生年金保険法、社会保険一般常識といった「社会保険関係科目」に大別され、実質的に10科目に及びます。
そして、何よりも受験生を苦しめるのが、各科目に個別に設定された合格基準点、いわゆる「足切り」の存在です。
合計点が合格ラインを大幅に上回っていたとしても、どれか1つの科目で基準点に1点でも届かなければ、その時点で不合格という厳しい現実が突きつけられます。
これが、多くの受験生がどれほど勉強しても報われないと感じる最大の壁となっています。
| 項目 | データ | 受験生への影響と求められる対策 |
|---|---|---|
| 合格率 | 約6%〜7% | 非常に低く、難解な国家資格の代表格として安定した知識の保有が要求されます。 |
| 出題範囲 | 労働関係および社会保険関係の合計10科目 | 幅広く学習しつつ、特定の苦手科目を作らないバランスの取れた学習が必要です。 |
| 試験の形式 | 選択式試験および択一式試験 | 択一式では1問あたり約3分で解く必要があり、高い事務処理能力が試されます。 |
社労士:野澤惇合格点は満たしているが、足切りを突破できず悔しい思いをしている方をこれまで沢山見てきました……
社労士試験の勉強は満点を目指すのではなく、基準点を超える戦略の重要性
社労士の勉強法を確立する上で、完璧主義に陥ることは最大のタブーとされています。
すべての範囲を100パーセント網羅し、完璧に理解しようとすることは、時間的な制約が厳しい社会人にとっては非効率なアプローチです。
実際の試験での合格ラインはおおよそ6割から7割の正答率とされており、難問や奇問に惑わされることなく、受験生の多くが正解できる基本問題を確実に得点することが最も重要です。



出題頻度が高い重要な論点にウェイトを集中させ、合格基準点を安全にクリアする勉強こそが、合格への近道です!!
社労士試験は科目合格がなく、毎年0からのスタート
さらに受験生の心理的負担を重くしているのが、科目合格制度が存在しないという試験の仕組みです。
税理士試験などのように、一度合格基準を満たした科目の免除が翌年以降に引き継がれることは一切ありません。
どれほど主要科目で素晴らしい高得点を収めていたとしても、一般常識のたった1科目の足切りによって不合格となってしまえば、翌年は再び10科目すべてを一から勉強し直す必要があります。



どれか一つだけでも免除してもらえたら、と何度考えたことでしょう……
でも厳しい条件だからこそ、合格したときの価値が高まるんですよね。



社労士試験は税理士試験のように科目合格がないため、かなり厳しい世界です!
その分合格したときの嬉しさもかなり大きいので、諦めずに最後までやり切りましょう。
この厳格なリセットルールがあるために、何年挑戦を続けても前に進んでいる感覚が得られず、挫折してしまう受験生が後を絶ちません。
社労士が推奨する勉強法「科目の学習順序」と重点ポイント
1. 労働基準法・安衛法: 全科目の基礎となる考え方をマスター
試験勉強をスタートする際、最初に着手すべきなのは労働基準法と労働安全衛生法です。
この2つの法律は、すべての労働関連科目の基本的な考え方について書かれています。
法律の条文の独特な言い回しや文言の読み方に慣れるためにも、この科目から順番に学習をスタートするのが最も自然であり、スムーズです。
ここで「労働者」や「賃金」の定義といった基礎をマスターすることが、以後の他科目の理解を何倍も加速させる土台となります。



確かに労働基準法は聞いたことのある内容も多く、覚えやすいです。



いきなり難しい科目から勉強を始めるのではなく、まずは労務の基本となる労働基準法で土台をしっかり固めましょう!!
2. 雇用・労災(労働保険): 得点源にすべき科目の攻略法
基礎となる労働基準法の理解が進んだ後は、労働者災害補償保険法(労災法)や雇用保険法などの労働保険科目の学習へと駒を進めます。
これらの科目は、どのような事態が発生した際に、どのような給付が受けられるのかという、具体的で定型的な仕組みを学ぶ内容となっています。
制度の全体像や給付の要件をパターン化して整理して記憶すれば、比較的安定して高得点を狙いやすい科目です。
したがって、これらの科目は足切りを回避するだけでなく、全体の得点を底上げするための重要な得点源として位置づけ、しっかりと攻略する必要があります。



個人的に労災と雇用保険はテストの得点源だと考えています。
給付要件などを頭に入れて、ここで最低合格点の足切りを突破しましょう!
3. 社会保険科目(健保・年金): 最大の難所をどう乗り越えるか
労働関係科目の次は、健康保険法、国民年金法、厚生年金保険法という社会保険科目になります。
この領域は、社労士試験における最大の難所として広く知られており、覚えるべき数字の細かさや制度の複雑さが群を抜いています。
この社会保険科目の学習において絶対に守るべき鉄則は、必ず「国民年金法」を先に学び、その後に「厚生年金保険法」を学ぶという順番を守ることです。
日本の年金制度は2階建て構造になっており、1階部分である基礎年金の仕組みを正しく理解していない状態で2階部分の厚生年金を理解することは、構造上非常に難しいためです。



社会保険に入ると一気に覚える量も増え、難易度も上がってきます!
初学者はここで諦めてしまう方も多いですが、一気に全部覚えられなくて良いためまずはしっかり一周勉強しましょう。
4. 一般常識: 深追いを防ぎつつ足切りを回避する「守り」の対策
最後に控える一般常識科目は、労務管理その他の労働に関する一般常識と、社会保険に関する一般常識から構成されます。
この科目の最大の特徴は、出題される法律の範囲が膨大であり、かつ最新の労働経済の動向、厚生労働白書や統計のデータからも幅広く出題される点にあります。
事前の出題予測が極めて困難であるため、一般常識の対策に際しては、深追いを防ぐことが重要です。
基本事項や頻出の主要法令だけを確実に押さえ、何とか基準点を死守して足切りを回避する「守り」の姿勢で臨むことが、結果として全体の合格率を引き上げることになります。
| 学習の順番 | 科目名 | 攻略のポイントと位置づけ |
|---|---|---|
| 第1順位 | 労働基準法・労働安全衛生法 | すべての科目の基礎となる考え方を徹底してマスターする |
| 第2順位 | 労災保険法・雇用保険法・徴収法 | 手続きのルールや給付要件をパターン化して得点源にする |
| 第3順位 | 健康保険法・国民年金法・厚生年金保険法 | 年金の2階建て構造を意識し、国民年金を先に完璧にする |
| 第4順位 | 一般常識(労働・社会) | 頻出項目に絞り込み、足切りを回避するための守りに徹する |



一般常識は量が多く、どこまで勉強すれば良いか悩みます……



一般常識は4月くらいまでは一切触れず、4月から模試や白書で読み込むい形で良いと思います!
範囲が広いため細かい内容まで覚えるよりは薄く広く抑えておくことが重要です。
最短合格を引き寄せる「アウトプット中心」の勉強法
テキスト読解は3割、過去問演習が7割│インプット過多に陥らないように
社労士の勉強法において、分厚いテキストを最初から最後まで読み込むようなインプットばかりに固執してしまうことは、不合格への典型的なパターンです。
知識を脳に入力することと、実際の試験問題の選択肢の中から正しいものを見極めることは全く別の能力だからです。
合格基準を確実に突破するためには、テキストの読解などのインプットを全体の3割程度にとどめ、残りの7割の時間を過去問演習などのアウトプットに配分する黄金比率が極めて有効です。



とにかく回転数が全て!
基本的には問題集をできるだけ多くの回数をこなしましょう。
過去問10年分を5周すると、解くべき選択肢の総数は17,500肢にも達します。



つい「問題解いてもどうせ間違えまくって萎えるし」と演習から逃げてしまいがちですが、脳に汗をかかせないことには知識が定着しませんよね。
この膨大なアウトプットの反復こそが、試験本番で迷わずに正解を選び取るための絶対的な条件となります。
「なぜその回答になるのか」を言語化する│単なる暗記ではなく、法の趣旨を理解する訓練
過去問を何度も回す高速回転の学習法を実践するにあたって、絶対に注意しなければならないのが、問題の答えを記号や結論の丸暗記だけで済ませてしまうことです。
実際の試験本番では、過去問と一言一句全く同じ文章で出題されるケースは少なく、事例や表現の角度を巧みに変えて出題されます。
正解肢のみを確認する人が多いですが、他の肢も含めてなぜその問いが合っているのか・間違っているのかを考えることで、一歩進んだ学習ができます。
この一歩踏み込んだ勉強を日常積み重ねることによってのみ、単なる暗記から脱却し、法律の趣旨や原則に基づいた本質的な応用力が養われます。



社労士試験での勉強が実務をする際の大きなベースになります!!
得意科目を作らない│すべての科目を「合格圏内」で維持し続ける
社労士試験には基準点による厳しい足切りが設けられているため、特定の科目で満点に近い突出した点数を取る能力はあまり重要ではありません。
それよりも、10科目すべての科目において、常に合格ラインである約7割程度の得点を維持し続けられる方が、遥かに合格の可能性があります。
新しい科目の学習をどんどん進めている間も、過去に学習を終えた科目の知識は恐ろしいスピードで忘れていきます。
これを防ぐためには、毎日少しの時間であっても、全科目の過去問に偏りなく触れ続ける振り返りの時間を学習スケジュールの中に組み込む必要があります。



私は毎日、朝と夜に振り返りの時間を入れていました!
とにかく社労士試験は範囲が広く忘れてしまうため、回転数で入れた知識が抜けないようにしていました。
通信講座の正しい勉強法: 補助教材として使い倒し自己管理を徹底する
独学での学習に限界や非効率さを感じた場合、社労士通信講座の活用を検討することは合理的な選択です。
通信講座は、長年の分析によって培われた合格のためのノウハウを凝縮した優れた補助教材を提供してくれます。
しかし、通信講座をただ受動的に受講し、動画講義を眺めているだけで合格できる魔法のツールではないことを自覚しなければなりません。
通信講座を「使い倒す」ためには、講義音声の倍速視聴によってインプットの時間を圧縮し、浮いた時間をすべて問題演習に充てるといった主体的な自己管理の徹底が重要となります。



通信講座に受講していれば社労士試験に合格できるわけではありません。あくまでも講座は手段の1つですが、独学に比べノウハウが凝縮されているため積極的に活用し最短ルートで合格まで駆け上がりましょう!!
【altruloopスタッフの反省から学ぶ】「わかったつもり」が一番怖い。演習不足で泣かないための鉄則
多くの受験生が陥る最大の罠は、テキストを読んで「内容を理解した」という感覚に満足してしまうことです。
しかし、インプットの知識を過信したまま本試験の事例問題に対峙すると、想定より手が出ない現実に打ちのめされます。



altruloopスタッフである私の反省と経験から導き出した、演習不足を回避するための鉄則です!
- 「問題集3周」で世界が変わる
人間は放っておくと楽な方へ流れる生き物です。テキストを読むだけの「受け身の学習」は勉強した気になれますが、血肉にはなりません。
社会人は特に時間がなくて厳しいのが現実ですが、手元の問題集を「最低3周」やり遂げてください。当然、間違い直しでテキストに戻って復習するところまでがセットです。
3周目を終える頃には、問題の意図が手に取るようにわかる「合格者の視点」が手に入ります。 - 2年目以降は「アウトプット特化」へシフト
受験経験者なら、2年目以降はアウトプット中心の学習に切り替えるのが定石です。
ただし注意したいのは、「1年前の知識は驚くほど忘れている」ということ。さらに法改正も追い打ちをかけます。
メインは演習としつつも、隙間時間には必ずテキストに目を通し、知識のメンテナンスとアップデートを継続しましょう。 - 独学でも「科目ごとのまとめ演習」を
フルセットの通信講座にある「科目別テスト」は、知識の定着を確認する上で非常に効果的でした。
独学の方も、一つの科目が終わるごとに「まとめ演習(ミニテスト)」を自分に課してください。バラバラだった知識が繋がり、自分の弱点が可視化されるはずです。
選択式の対策を、まとめ演習代わりに実施するのも良いかもしれません。
「わかったつもり」を捨て、泥臭くアウトプットを繰り返すことこそが、遠回りに見えて合格への最短ルートと言えます。



とにかくアウトプットが大事です!
1問にも選択肢が5個あれば5つ覚えることができます。記号や答えを暗記するのではなく、1問1問どこが間違っているのか理解しながら勉強することでかなり知識が定着します。
社会人が勉強時間を確保するための「時間管理」と「学習環境」の構築
スキマ時間の資産化│通勤、昼休憩、家事の合間をどう活用するか
仕事や私生活に追われる社会人が、毎日机に向かってまとまった勉強時間を確保することは非常に困難です。
だからこそ、一日の生活の中に無数に散りばめられている数分から数十分の「スキマ時間」をいかに徹底的に資産化するかが、合否を分ける決定的な要素となります。



15分のスキマ時間を1日4回作れたら、1時間の勉強時間になる。
スキマ時間を活かすことで、忙しくても勉強時間を確保できますよ!



確かに、同じ1時間でも必ずしも「まとめて1時間」でなくともいいんですよね。
集中力が長時間続きにくい私でも、15分を4セットと考えたらなんだかできそうな気がします!
スマートフォンの学習アプリを利用した一問一答の演習や、移動中の音声学習など、常に自分の身の回りを学習環境化する習慣を確立することが、忙しい社会人の合格を力強く支えます。
>>社労士合格の勉強時間はこちら
法改正・白書対策のスケジュール│直前期に焦らないための、年間逆算プランニング
社労士試験は法改正が極めて頻繁に行われる上、最新の労働白書や厚生労働統計からも出題されるため、試験直前期には新しい知識の詰め込み作業が急増します。
これらに圧倒されて基本の知識が崩れてしまうのを防ぐためには、年間の学習スケジュールを逆算して組んでおく必要があります。
春先までは主要法令の過去問演習による基礎固めに全力を注ぎ、盤石な土台を作った上で直前期の対策に臨むことで、大事な時期に不必要に焦らなくて済みます。



スケジュールを立てる時は回転数を意識して立てることが重要です!
私はテスト直前に入ったときは2週間で全科目1周するスケジュールにしていました。
モチベーションの維持│「試験勉強」を「実務への予習」と捉えるマインドセット
長期間にわたる過酷な受験生活の中で、モチベーションを高い水準で維持し続けることは容易ではありません。
単に試験に合格するための退屈な暗記作業として勉強を捉えてしまうと、脳は拒絶反応を起こし、学習の継続が苦痛になってしまいます。



社労士試験の勉強が社労士として働く上での土台になります。
我々社労士は日々お客様の様々な労務の課題に対してサポートをしますが、知識の土台は社労士試験の勉強で作られるため、将来に向けた土台作りというマインドが大事です!



実務の中でも「この前勉強したところだ!」となる瞬間は意外とありますね。
今目の前で格闘している条文や数字のすべてが、将来誰かの雇用を守り、企業の発展を支えるための生きた武器になるのだと想像力を働かせることが、何よりのモチベーション維持に繋がります。
【altruloopスタッフ:5年目の正直】「まとまった勉強時間」を待つのはやめました
社会人の勉強法において最も危険なのは、「今日は忙しいから、週末にまとめて10時間やろう」という完璧主義です。



私自身、この考え方に固執しては計画倒れになる日々を繰り返してきました。
長年の試行錯誤の末に辿り着いた、「時間との向き合い方」を共有します!
- 「休みの日の自分」に過度な期待をしない
大抵の場合、思っている以上に自分は意志が弱く、疲労は蓄積しています。
したがって「休日は学習のメインに据えない」というルールを課します。
最初から平日のみで学習スケジュールを組み、休日はあくまで「平日に対応しきれなかった分のリカバリー」や「休息」に充てる。こうすることで、平日の10分、20分がより貴重に感じられるようになります。
また、休日を詰め込みすぎないことで、翌週を万全のコンディションで迎えることができ、結果として学習の「停滞期」を作らない仕組みになっています。 - 「1回の長時間」より「複数回の短時間」が勝つ
「まとまった時間がないと集中できない」という先入観は捨てましょう。実は、5~15分程度の短時間を1日に何度も積み重ねるほうが、結果的に総勉強時間は伸びます。
長時間学習は、急な仕事や家事など「中断させられるリスク」が常に付きまといます。それならば最初から中断を前提とし、「通勤電車で問題演習」「昼食後の5分でテキスト確認」など、生活動線の中に勉強を組み込んでしまいましょう。 - 「5分あればテキストを開く」を習慣に
たとえ選択肢を2つ読むだけでも、毎日「学習の灯」を消さないこと。
この「中断を恐れない細切れ学習」が、膨大な試験範囲と戦い続けるための武器になります。
「最高の環境で100点を目指す」のをやめ、「最悪のコンディションでも10点分だけ進める」。
このマインドセットの切り替えが、仕事と学習を両立させるリズムを整える近道となります。
現役の社労士が回答!勉強法に関するQ&A
- 独学と通信、どちらを選ぶべき?
-
「実務経験」と「学習時間の確保」によって決まります。
- 初学者は「通信講座」を推奨
実務経験がない場合、完全独学では試験範囲の全容を理解できないまま本番を迎えるリスクがあります。費用は約10万~20万円かかりますが、合格目安の1,000時間を上回る学習時間を確保できない限り、プロの講義で効率を買うのが最短ルートです。 - 迷ったら「半独学」という選択肢も
「フルセットは高いが独学は不安」という方は、市販テキストと安価なWeb講義を組み合わせるスタイルが最適です。「社労士 独学サポート講座」や「市販テキスト連動講座」などのキーワードで検索すると、法改正や白書対策までカバーできる安価なコースが見つかります。 - 経験者なら「独学」で合格可能
受験経験や実務経験があるなら、働きながらの独学でも合格は十分視野に入ります。
ただし、実務知識に固執して試験対策から逸脱する(沼る)ことのないよう、最新の法改正情報には細心の注意を払ってください。
費用を抑えるなら独学、「1年での合格確率」を最大化するなら通信(または半独学)を選ぶのが賢明な判断です。
スクロールできます項目 完全独学 半独学(推奨) 通信講座(フルパック) 想定費用 2〜3万円 4〜6万円 10〜20万円 おすすめの人 実務経験者・受験経験者 費用を抑えたい初学者 効率最優先の初学者 法改正対応 自力(リスク大) 講座でカバー可 完璧なサポート 学習効率 低い(時間がかかる) 中〜高 非常に高い - 初学者は「通信講座」を推奨
- 模試の結果が悪かった時の立て直し方は?
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結果の判定に一喜一憂して落ち込むのをやめ、間違えた問題や知識が曖昧だった設問を特定し、テキストと過去問に立ち返って徹底的に復習することです。
模試の点数が悪くても、そこから基本をやり直して合格を勝ち取った受験生は数多く存在します。
模試を受験した当日、あるいは翌日には解説を読み込み、なぜ間違えたのかの理由(知識不足、読み飛ばし、時間配分のミスなど)を一行でメモに残すことが大切です。
さらに、2〜3日後には解説を見ずに同じ問題を解き直し、過去問や類題を使って知識の穴を徹底的に塞ぐ三段階の復習を行うことで、模試の結果を確実に本番の得点力へと昇華させることができます。
スタッフ

判定を気にするより、自分の今いる位置はここなんだと自覚をしておきましょう。
それよりも大切なのは「何を間違えてしまったのか」「正解はマグレではないか」を確認して、知識の穴を埋めていく作業を始めることです。 - 暗記が苦手な場合の対策は?
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「なぜこのルールがあるのか?」という「法の趣旨」を理解することにシフトしてください。
社労士試験は科目数が多く、数字や細かな規定をすべて丸暗記するのは不可能です。以下の3点を意識して学習を組み立てましょう。
- 「制定の意図と背景」をセットで覚える
条文や数字を単なる記号として覚えるのではなく、「どんなトラブルを防ぐための法律か」「どんな結果に導きたいからこの数字なのか」というストーリーで理解してください。背景が分かれば、万が一ど忘れしても現場で正解を推論できるようになります。 - 選択式の「サービス問題」を絶対に取りこぼさない
「理解が大事」とはいえ、選択式試験では条文そのままの語句が問われることがあります。ここで得点を落とすと、セットで出題されやすい「奇問・難問」に翻弄され、1点足りずに足切り(不合格)となる悲劇を招きかねません。基本条文の正確なキーワードだけは、五感を活用して徹底的に刷り込んでください。 - 「忘却曲線」を味方につける
記憶の定着には、思い出す回数を増やすのが最短ルートです。
- 「制定の意図と背景」をセットで覚える
ワンポイントアドバイス:エビングハウスの忘却曲線


人の脳は「1日後には74%を忘れる」性質があります。
重要なのは、「忘れる前に繰り返す」のではなく「忘れた頃に思い出す」こと。
1日後、1週間後、1ヶ月後と間隔を空けて復習する「分散学習」を取り入れることで、記憶は短期記憶から長期記憶へと移行します。
暗記を「作業」にせず、実務をイメージした「理解」に変えることが、合格への最短距離です。



毎回忘れていることに卑屈にならず、忘れるタイミングでまたインプットをすることで徐々に知識が頭に定着していきます。
社労士試験の勉強法に関するまとめ
- 社労士試験は10科目に及ぶ膨大な範囲と足切りが存在するため、満点を狙わず確実に基準点を超えるためのメリハリをつけた戦略が合否を分ける
- 効率的な学習の順番として、まず基礎となる労働基準法からスタートし、雇用・労災、そして必ず国民年金から厚生年金へと進む順序を遵守することが不可欠
- テキストの読解は3割程度に抑え、残りの7割を過去問演習などのアウトプットに費やして問題集の回転数を上げていくことが合格への王道
- 忙しい社会人は、まとまった勉強時間ができるのを待つ完璧主義を捨て、日々のスキマ時間を徹底的に資産化し、実務を見据えた前向きなマインドで挑むべき
社労士試験は広範な試験範囲と「足切り」の壁がある難関資格ですが、戦略的な対策を講じることで、多忙な社会人でも最短合格は十分に可能です。
まずは基礎となる労働基準法から着手し、年金科目は順序を守って攻略する「正しい学習順序」を意識しましょう。
テキストの読み込みよりも過去問演習などのアウトプットを優先し、日々のスキマ時間を徹底的に活用して「合格圏内の知識」を維持し続けることが重要です。
実務で活躍する未来の自分をイメージしながら、本記事のメソッドを信じて最後まで走り抜けてください。





