社労士試験の合格率はここ5年程度6%前後で推移しており、国家資格の中でも難易度の高い部類に入ります。「なぜこんなに合格率が低いのか」「どうすれば合格できるのか」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、社労士試験の合格率の推移や、合格率が低い理由を詳しく解説します。
社労士 野澤実際に合格した私の目線から、合格率の低い社労士試験に受かるための勉強方法も解説しますので、ぜひ参考にしてください!


【野澤 惇】
2020年度社会保険労務士試験に、21歳の当時最年少で合格。コンサルティングファームでの実務経験を経た後、社労士事務所altruloopを開業しました。現役社労士として、また経営者としての知見を活かし、皆様に貢献できる情報を当コラムやX・noteなどで配信しております。
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社労士直近5年の合格率は約6.4%!歴代試験の推移をチェック
社労士試験過去15年の合格率推移
| 年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 43,421 | 2,376 | 5.5 |
| 令和6年度 | 43,174 | 2,974 | 6.9 |
| 令和5年度 | 42,741 | 2,720 | 6.4 |
| 令和4年度 | 40,633 | 2,134 | 5.3 |
| 令和3年度 | 37,306 | 2,937 | 7.9 |
| 令和2年度 | 34,845 | 2,237 | 6.4 |
| 令和元年度 | 38,428 | 2,525 | 6.6 |
| 平成30年度 | 38,427 | 2,413 | 6.3 |
| 平成29年度 | 38,685 | 2,613 | 6.8 |
| 平成28年度 | 39,972 | 1,770 | 4.4 |
| 平成27年度 | 40,712 | 1,051 | 2.6 |
| 平成26年度 | 44,546 | 4,156 | 9.3 |
| 平成25年度 | 49,292 | 2,666 | 5.4 |
| 平成24年度 | 51,960 | 3,650 | 7.0 |
| 平成23年度 | 53,392 | 3,855 | 7.2 |
| 平均 | 42,502 | 2,672 | 6.3 |
社労士試験の合格率は直近の2025年度試験で5.5%、過去5年試験の平均合格率は6.4%、過去15年試験の平均合格率は6.3%というデータです。年ごとに上下はあるものの、歴代試験の合格率は大体6〜7.5%の間で推移しています。
社労士の受験者数は毎年増加し続けている
直近10年の社労士試験のデータを見ると、受験者数は年々増加傾向にあります。合格者数は増加していないので、ライバルが増え続けていると言えるでしょう。
科目免除者は10%以上と合格率が高い傾向
| 年度 | 科目免除者合格率(%) | 全体合格率(%) |
|---|---|---|
| 令和7年度 | 10.9 | 5.5 |
| 令和6年度 | 8.6 | 6.9 |
| 令和5年度 | 11.0 | 6.4 |
| 令和4年度 | 13.7 | 5.3 |
| 令和3年度 | 12.6 | 7.9 |
| 令和2年度 | 8.6 | 6.4 |
| 令和元年度 | 9.8 | 6.6 |
| 平均 | 10.7 | 6.3 |
社労士試験の科目免除者の合格率は直近7年で平均10.7%です。10%を超えていますので、一般受験者よりもかなり受かりやすく、該当する方は使わない手は無いでしょう。
社労士試験の科目免除資格に関しては、社会保険労務士試験オフィシャルサイト「試験科目の一部免除資格者一覧」に詳しく記載されています。
社労士の合格率が低い理由



なぜ社労士試験の合格率は低いのか?落ちてしまう原因を知ることが合格までの第一歩です。
科目別基準点制度を満たすのが難しい
社労士試験には、総得点の基準点に加えて各科目ごとに最低点が設けられています。択一式では全10科目、選択式では全8科目それぞれに基準点があり、一つでも下回ると総得点がどれだけ高くても不合格です。
この「科目別足切り」の存在が社労士の合格率を大きく引き下げている要因の一つです。得意科目で高得点を取っても、苦手科目で1点足りなければ終わりという厳しさが、社労士試験の難易度の高さを象徴しています。



科目別基準点は社労士受験生を最も悩ませる制度です。私自身も試験勉強中、特定の科目の基準点突破に苦労した記憶があります。
総得点だけを意識した勉強では痛い目を見るので、全科目を満遍なく仕上げる意識を最初から持っておくことが重要です。
膨大な出題範囲とそれに伴う勉強時間の長さ
社労士試験は労働基準法・雇用保険法・厚生年金法・健康保険法など、10科目にわたる幅広い法律知識が求められます。一般的に社労士合格までの勉強時間は1,000時間以上とされており、他の国家資格と比べても相当なボリュームです。
また社労士試験はそれぞれの科目が独立した法律体系を持つため、一つひとつを丁寧に理解しながら横断的な知識も身につける必要があり、学習の負荷が非常に高くなっています。



10科目を全部仕上げるだけでも相当な時間がかかります。試験範囲の広さを甘く見て短期間での合格を狙いにいくと、ほぼ確実に準備不足です。
1,000時間を確保することを前提に、早めに社労士対策をスタートさせることを強くおすすめします。
社会人の受験生が多い
社労士試験の受験者層は、仕事をしながら学習を続ける社会人が大半を占めています。毎日まとまった勉強時間を確保することが難しく、学習ペースが乱れやすい環境にある受験生が多いことも、合格率が低い一因です。
学生のように試験に専念できる環境が整っていない中で、1,000時間以上という勉強時間をいかに捻出するかが大きな課題となります。隙間時間の活用や学習計画の管理が合否を大きく左右します。



仕事が忙しい時期に学習が止まってしまい、そのまま試験を迎えてしまうケースも多いです。
早めに社労士対策をスタートして、多少のブランクがあっても挽回できる余裕を持ったスケジューリングが大事だと思います。
法改正が頻繁に起こるため毎年のように対応する必要がある
社労士試験で扱う労働・社会保険分野の法律は、毎年のように改正が行われます。前年に学習した内容が試験本番では変わっていることも!常に最新の法令情報をキャッチアップし続ける必要があります。
複数年にわたって受験する場合は特に注意が必要で、古い知識のまま試験に臨むと思わぬ失点につながります。法改正への対応が受験生に継続的な負担を課していることも、合格率が上がりにくい理由の一つです。



法改正への対応は実務でも同様ですね。社労士になった後のために、「法改正への対応力」がストレートに問われていると感じます。
一部合格制度が無いため毎年全範囲を受験する必要がある
社労士試験には、例えば税理士試験のような科目ごとの合格を翌年に持ち越せる「一部合格制度」がありません。そのため、不合格になった場合は翌年も全10科目を最初から受験し直す必要があります。
言うまでもなく受験生にとって大きな負担であり、複数年の受験では毎回膨大な範囲を維持・更新し続けなければならないことを意味します。そしてこの科目ごとに合格基準点があるわけですから、言うまでもなく過酷です。



毎年全範囲を仕上げ直さなければいけないので、長期戦になるほど精神的な消耗も大きくなります。
だからこそ、社労士試験はできれば一発合格を目標に、最初の受験から本気で準備してほしいと思います。
合格率が低い社労士はどのように勉強すべきか



合格率が低い社労士試験に合格するための実践的な勉強方法をご紹介します。
独学での合格は難しい!通信講座の利用がおすすめ
社労士試験の合格に最も効果的なのは社労士通信講座や資格予備校を利用することです。講座を利用して複数年受験しているライバルが多数いる社労士試験を、独学のみで合格するのは困難を極めます。
社労士対策の通信講座や予備校であれば、ノウハウが蓄積された教材で学習ができますし、社会人の学習ペースも決めてくれます。また、お金をかけている+合格特典によってモチベーションが上がるのも魅力的です。



社労士講座は法改正への対応もスムーズ!お金が掛かるのは欠点ですが、1年でも早く社労士に合格できるなら十分にペイできるでしょう。
1,000時間以上の勉強を前提に可能な限り早く対策を始める
社労士試験の合格に必要な学習時間は最低でも1,000時間以上とされています。社会人が仕事と並行してこの時間を確保するには、試験の1年以上前から計画的に学習を開始することが現実的です。
また直前期に詰め込もうとしても、範囲が広すぎて消化不良になるケースがほとんどです。余裕を持ったスケジュールで学習を進めることで、法改正への対応や苦手科目の補強にも時間を充てられます。



「1年以上前から始めれば余裕」というわけではなく、1年以上前から始めてちょうど間に合うくらいだと思ってください。早く始めるほど総復習の時間と直前期の余裕が生まれます。
私自身も学習開始のタイミングがもう少し早ければ、もっと余裕を持って本番を迎えられたと感じています。
苦手科目を作らないような試験対策を行う
前述の通り、社労士試験は科目別に基準点が設けられており、一科目でも下回ると不合格になります。そのため、得意科目で高得点を狙う戦略よりも、全科目を基準点以上に仕上げる戦略が合格への近道です。
模試や問題演習を通じて定期的に自分の弱点科目を把握し、苦手な部分を放置しないことが重要です。学習が進むにつれて得意・不得意の差が開きがちになるため、意識的にバランスを保つ習慣をつけましょう。



苦手科目を後回しにする気持ちはよくわかりますが、それが一番危険です。直前期に苦手科目に気づいて慌てて対策しても、仕上げるには時間が足りないことが多い。
模試を受けるたびに弱点を洗い出して、早めに手を打つことを習慣にしてください。
アウトプットを重視して勉強する
テキストや講義でインプットした知識は、問題演習を繰り返すことで初めて実戦で使える力になります。社労士試験は暗記すべき数値や細かい要件が多いため、読んで「わかった気」になるだけでは本番で正確に答えられないケースが多いです。
過去問や模擬試験を積極的に活用し、インプットとアウトプットのバランスをアウトプット重視に傾けることが得点力の向上につながります。間違えた問題は必ず解説を読んで理解し直す習慣も重要です。



テキスト読解は3割・演習が7割と言う配分がベストだと思っています!
インプットは全体の3割程度にとどめて、問題演習をできるだけ多くの回数こなしましょう。アウトプットの回転数が合否に直結します。
社労士の合格率まとめ
社労士試験の合格率は6%前後と低水準ですが、それは試験範囲の広さや科目別基準点の厳しさが主な要因です。難しい試験であることは間違いありませんが、適切な通信講座や学習戦略を選べば、一発合格を狙うことは十分可能です。



合格率の数字に臆せず、まずは自分に合った学習環境を整えることが合格への第一歩になります。ぜひ本記事を参考に、社労士合格を目指してください!







