「社労士の取得を目指してるけど、どのくらいの難易度なの?」と気になっている方も多いでしょう。結論、社労士は数ある資格の中でもかなり難易度が高い部類ですので、生半可な試験対策では合格できません。
本記事では、現役社労士である私自身の受験経験も踏まえつつ、社労士の具体的な難易度とその理由、そして合格するための対策を詳しく解説していきます。

【野澤 惇】
2020年度社会保険労務士試験に、21歳の当時最年少で合格。コンサルティングファームでの実務経験を経た後、社労士事務所altruloopを開業しました。現役社労士として、また経営者としての知見を活かし、皆様に貢献できる情報を当コラムやX・noteなどで配信しております。
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【結論】社労士試験は難易度が高い!
社労士 野澤社労士は資格の難易度ランキングでも上位の常連です。どのくらいの難易度なのか、その理由は何なのか、解説をしていきます。
一筋縄では合格できませんのでしっかりと対策を積んだ上で試験に臨みましょう。
社労士試験の過去5年の合格率は約6.4%
| 年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 43,421 | 2,376 | 5.5 |
| 令和6年度 | 43,174 | 2,974 | 6.9 |
| 令和5年度 | 42,741 | 2,720 | 6.4 |
| 令和4年度 | 40,633 | 2,134 | 5.3 |
| 令和3年度 | 37,306 | 2,937 | 7.9 |
| 平均 | 41,455 | 2,628 | 6.4 |
社労士試験の過去5年の平均合格率は6.4%。合格率6%台という数字は言うまでもなく非常に低いため、「ほぼ受からないレベル」で難しい試験です。



合格率は過去5年で大きな変化はありません。ただし、受験者数の増加に対して合格者数が増加していない点は要チェック!年々難化してるとも言えそうです。
社労士合格の勉強時間は1,000時間以上
社労士試験に合格するために必要な勉強時間は、一般的に1,000〜1,500時間程度と言われています。1日3時間勉強したとしても、1,000時間に達するまで約1年かかる計算です。
仕事や家事と両立しながら確保するには、日常生活のあらゆるスキマ時間を活用して社労士対策をする意識が欠かせません。勉強時間の多さもさることながら、その時間を継続して確保し続けること自体、多くの社労士試験受験生にとって最初の壁となります。



私は大学時代に合格したので比較的時間に余裕がありました。社会人の方々ならそもそも勉強時間の確保が難しいでしょう。
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「社労士の独学合格は厳しい」と言われるレベルの難易度
社労士試験は出題範囲が非常に広く、法改正への対応も毎年必要なため、市販テキストだけで独学合格を目指すのはかなり厳しいと言われています。
そのため、受験生の多くが社労士通信講座や資格予備校を活用しています。講座を利用すれば体系的なカリキュラムで効率よく学べるうえ、最新の法改正情報もフォローされるため、合格の可能性をグッと高められます。



実際、知り合いの社労士を見ると、独学のみで合格している人は少ない印象。一方、通信講座や資格予備校の活用で一発で受かった方は何人か知っています。
私が実際に見たおすすめ社労士通信講座も紹介していますので、是非参考にしてください。
社労士合格までの受験回数は平均3・4回程度と言われている
社労士試験の合格までに平均3〜4回の受験を要する、とも言われています。つまり、一発合格者は少数派であり、多くの受験生が複数年をかけて合格を目指しているのが現状です。
社労士試験は長期戦になりやすいからこそ、勉強のペース配分やモチベーション管理が合否を大きく左右します。



社労士仲間と話すと、3〜5回受験したという人がざらにいます。社労士試験は複数年前提の難易度です。
回数がかかること自体は恥ずかしいことでも何でもなく、諦めずに挑み続けることが重要です。
社労士試験の難易度を他の難関資格と比較



社労士以外の資格を受けたことがある方は、難易度の参考にしてください!
難易度比較1:社労士と行政書士
行政書士より社労士のほうが難易度はやや高いと言われています。行政書士の合格率は例年10〜15%程度であり、社労士より合格率が高い傾向にあります。
また、科目ごとの基準点制度や出題範囲の広さを考慮すると、社労士のほうが難易度は上と見るのが一般的です。ただし、法律的思考力が問われる行政書士と、制度の細かい数字の記憶が求められる社労士では試験の性質が異なるため、得意分野によって感じる難しさは人それぞれです。
難易度比較2:社労士と司法書士
社労士より司法書士のほうが難易度が高いと位置づけられています。司法書士の合格率は3〜5%前後と社労士より合格率が低く、必要な勉強時間も3,000時間以上と言われる最難関資格の一つです。
もちろん社労士も決して簡単ではなく、科目数の多さや選択式・択一式の両立が必要な点で独自の難しさがあります。
難易度比較3:社労士と税理士
社労士より税理士のほうが難易度が高いとされています。税理士は5科目に合格する必要があり、合格率も科目によっては10〜20%程度と幅があるものの、合格までの総勉強時間は3,000〜5,000時間とも言われています。
ただし税理士は科目合格制のため年単位で少しずつ進めることができる一方、社労士は一発で全科目突破が必要な点で、プレッシャーの質が異なります。
難易度比較4:社労士と中小企業診断士
社労士と中小企業診断士の難易度はほぼ同等と見られることが多いです。中小企業診断士の一次・二次合計の合格率は5〜8%程度と社労士と近い水準です。
なお、中小企業診断士は経営全般の幅広い知識が求められるのに対し、社労士は労働・社会保険法令の深い理解が必要という点で、試験の方向性が大きく異なります。どちらが難しいかは受験生の得意分野や職務経験によって変わってきそうです。
難易度比較5:社労士と宅建
宅建よりも社労士のほうが大幅に難易度が高いです。宅建の合格率は15〜17%程度と社労士より合格率がはるかに高く、必要な勉強時間も200〜300時間程度と、社労士の3分の1以下です。
また、宅建はビジネスパーソンが最初に挑戦する国家資格として人気がありますが、社労士はその先にある難関資格という位置づけです。実際、宅建合格後に社労士を目指す方も多くいます。
本当の難易度を現役社労士の経験から解説



実際に社労士に合格してみてリアルに思うのは「やっぱりかなり難しかったな」「よく勉強頑張ったな」ということです。
社労士合格までの勉強時間は1,000時間以上、というのも大袈裟ではなくて、本当にかなり難易度が高い資格試験だと思います。
一方で、例えば大学受験の数学みたいな、いわゆる「地頭の良さ」「センス」が左右する試験でもないため、「努力した分だけしっかり報われる試験」だとも感じています!
また、社労士として自立してからは、この試験の難しさが実務の深さと直結しているということも実感しています。
社労士以外でもそうですが、難しい試験を乗り越えた経験が自信に繋がる。難しいからこそ社労士という資格には価値がある。ぜひ諦めずに挑んでください。
社労士試験はなぜ難易度が高いの?



社労士試験の難易度が高い理由を知ることが、対策の第1歩です。
社労士試験は受験資格を満たす段階でもハードルがある
社労士試験の受験のためには、以下のいずれかを満たす必要があります。
【学歴】
- 大学・短大・高等専門学校を卒業している
- 大学で62単位以上を修得している
【実務経験】
- 労働社会保険諸法令に関する業務に3年以上従事した経験がある
- 国・地方公共団体の公務員として労働社会保険関係事務に3年以上従事した経験がある
【国家試験合格】
- 行政書士の資格を持っている



このように、社労士試験はそもそも受験できる人が限られており、試験を受ける前の段階からハードルが存在します。
受験資格を満たした人だけが挑戦できるにもかかわらず、合格率が6%程度にとどまっている点に、この試験の本質的な難しさが表れています。
社労士試験は8科目から出題されるため範囲が広い
- 労働基準法及び労働安全衛生法
- 労働者災害補償保険法
(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む) - 雇用保険法
(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む) - 労務管理その他の労働に関する一般常識
- 社会保険に関する一般常識
- 健康保険法
- 厚生年金保険法
- 国民年金法
社労士試験の8科目はそれぞれが独立した体系を持っているため、1つの分野を理解しても他の分野の勉強がゼロから必要です。それぞれの量が多いうえに、各分野で細かい数字や期日・手続きの違いを正確に記憶しなければならないため、学習の総量が膨大になります。



一通り学んで「やっと全体像が見えた」と思った頃には、最初に勉強した分野の記憶が薄れていました。反復学習の設計が合否を分けると痛感しています。
科目ごとに難易度が高いだけでなく合格基準点も細かい
社労士試験には「総合点での合格」だけでなく、各科目ごとに最低基準点(足切り)が設けられています。1科目でも基準点を下回ると、総合点がいくら高くても不合格です。
この仕組みが受験生を苦しめる部分であり、得意科目で稼いで苦手科目をカバーするという戦略が通用しません。全科目を一定水準以上に引き上げる必要があります。



苦手を潰す勉強方法が必要な割には量が膨大!それゆえに勉強時間も非常に長くなります。
>>社労士の勉強方法はこちら
ライバルの多くが複数回受験者
社労士試験の受験者の大半は2回目以上の挑戦者です。つまり、試験の傾向を熟知し、自分の弱点を把握したうえで本番に臨む強者たちと競う試験だということ。
初回受験者がそのような相手と同じ土俵で戦う難しさは言わずもがなです。油断のない準備が求められます。



実際に試験会場で周囲を見渡すと、明らかに場慣れしている雰囲気の方もちらほら。正直プレッシャーでした。ただ、それでも合格できたのは基礎を徹底的に固めたからだと思っています。
難易度の高い社労士試験は通信講座での対策がおすすめ
難易度の高い社労士試験を攻略するうえで、社労士通信講座の活用は非常に有効な選択肢です。通信講座では体系的なカリキュラムに沿って効率よく全科目を学べるうえ、毎年の法改正にも対応した最新テキストが提供されます。
また、模擬試験や添削指導を通じて自分の弱点を客観的に把握できる点も独学にはない強みです。通学と異なり、忙しい社会人でも最適なペースを決めてくれる通信講座もあることから、仕事と勉強の両立がしやすく、継続しやすい環境です。
講座を使ってる複数回受験者と独学で渡り合うのは難しい!社労士初学者にこそ、講座を利用してなるべく早い合格を目指すことをおすすめします。
社労士の難易度まとめ
社労士試験は合格率6%程度、必要勉強時間1,000時間以上という数字が示す通り、簡単に合格できる難易度の資格ではありません。
出題範囲の広さ、科目ごとの足切り制度、複数回受験者が大多数を占める試験環境と、難易度が高い要因は複数重なっています。だからこそ、戦略的に社労士対策を組み、それを長期的に継続することが必要です。



最後までご覧いただきありがとうございます!
社労士試験は難しい試験ではありますが、諦めなければ必ず合格できる試験でもあると思っています。
私の周囲にも4回・5回受験して合格した社労士が何人もいて、みな今は第一線で活躍しています。難易度の高さは、この資格の価値の高さです。ぜひ自信を持って挑戦してください!





