個別の問い合わせに答えるだけでなく、その質問が生まれる根本原因まで遡り、制度や情報の管理構造そのものを再設計した事例。ボトルネックの特定から勤怠管理の要件整理、判断根拠のドキュメント化までを伴走し、社内に再現できる仕組みを残した。
課題
派遣先ごとに勤務形態や管理項目が異なり、個別性の高い労務の問いが日常的に発生。その手前で「従業員情報がスプレッドシートと労務システムに二重で存在し、どちらが正か決まっていない」という構造的な問題を抱えていた。
そのため個別の質問にその都度答えても同じ相談が繰り返し発生。判断の根拠も担当者個人の頭の中に留まり、属人化や引き継ぎの難しさにつながっていた。
アプローチ
- 01
質問が生まれた原因まで遡る
その場の数値を答えて終わらせず、公文書や資格取得届の実物まで確認して原因を特定。システムの仕様か入力ミスかを切り分け、全従業員分を一括で判定できる運用手順まで落とし込んだ。
- 02
従業員マスタとシステムの役割を整理
スプレッドシートと労務システムに分散していたデータについて、どの情報をどちらで管理・更新するかを定義。二重管理によるデータの齟齬をなくし、確認の手間を削減。
- 03
論点から勤怠管理の要件を決める
ツール比較から入らず、有給・欠勤の扱い、派遣元と派遣先の勤怠時間のズレ、承認フローといったSES特有の論点を先に整理。要件を固めてからシステムを比較する手順を徹底。
- 04
判断の根拠を社内の資産にする
相談への回答と判断の根拠、適用範囲を文章で記録。なぜその判断に至ったかを社内で再利用できる状態にし、担当者が変わってもブレない運用に。
成果
- 個別の労務相談が、制度や運用を見直すきっかけとして活かされるように
- 従業員マスタの役割が明確になり、情報の行き違いや二重確認が減少
- 判断の背景と根拠が文書で残り、担当者が替わっても混乱しない土台が完成
担当専門家
株式会社altruloopホールディングス/社労士事務所altruloop 代表
野澤 惇Jun Nozawa
- 資格
- 社会保険労務士(登録番号 第13250298号)
- 専門領域
- 人事・労務DD
- IPOを見据えた労務監査・是正
- 就業規則作成・見直し
- 人事評価制度の構築・刷新
- 労務顧問(労務相談・手続き代行・給与計算)
- 支援業界
- 建設、製造(医療機器・製粉)、食品卸・食品輸入、飲食、小売・アパレル、人材派遣・SES、IT・ソフトウェア、コンサルティング、広告・マーケティング、医療・介護・福祉、整骨院・鍼灸、医薬品、教育・出版、保険代理店、投資ファンド、公益財団法人、旅行・留学