前任の社労士から引き継いだ建設業グループ3社の給与計算・手続き。引継ぎ資料を突き合わせると、割増単価の母数や算入する手当が従業員ごとにバラバラで、労使協定も今年度分が未提出・控え紛失の状態。3社共通の計算の前提と協定を整備し、給与システム移行後の初回給与までを1ヶ月で実施。
課題
残業単価の計算式が従業員ごとに個別に組まれ、同じ人でも年度によって基礎に入る手当が変わっていた。通勤手当を割増の基礎に入れている例と、本来入れるべき業務手当を除いている例が混在。
賃金控除協定は「締結した記憶はあるが控えがない」状態で、親睦会費・旅行積立などの控除の根拠が確認できなかった。休日出勤は給与システムの外のExcelで管理し、代休との相殺を手作業で反映していたため、計算が属人化していた。
アプローチ
- 01
確認リストを2本に分けて並行で解消
前任事務所向けの「引継ぎ確認リスト」とクライアント向けの「追加依頼資料リスト」を分け、不明点を並行して早期に解消。
- 02
給与計算の前提を3社でひとつに
月平均所定労働日数・時間の母数を改定後の年間休日に揃え、割増の基礎に入れる手当・除く手当を3社共通で定義。従業員ごとの個別式を廃止し、新しい給与システム上で問題なく回る状態に。
- 03
協定を3社分まとめて整備
36協定は様式・上限時間の誤記・過半数代表者の選出を正して3社分作成。賃金控除協定は控除項目4種を3社共通の書式で新たに締結。
- 04
初回給与は先方の正解値と突き合わせる
移行後の初回計算を先方の値と並べて照合し、代休相殺や通勤手当の課税・非課税の分け方など、実務のルールを明文化。
成果
- 3社の給与計算が同じルールで回るようになり、計算式の属人化を解消
- 未提出だった36協定・賃金控除協定を整備し、労基署対応の空白期間を解消
- 二以上事業所勤務の遡及手続きを年金事務所と調整し、早期に解決
担当専門家
株式会社altruloopホールディングス/社労士事務所altruloop 代表
野澤 惇Jun Nozawa
- 資格
- 社会保険労務士(登録番号 第13250298号)
- 専門領域
- 人事・労務DD
- IPOを見据えた労務監査・是正
- 就業規則作成・見直し
- 人事評価制度の構築・刷新
- 労務顧問(労務相談・手続き代行・給与計算)
- 支援業界
- 建設、製造(医療機器・製粉)、食品卸・食品輸入、飲食、小売・アパレル、人材派遣・SES、IT・ソフトウェア、コンサルティング、広告・マーケティング、医療・介護・福祉、整骨院・鍼灸、医薬品、教育・出版、保険代理店、投資ファンド、公益財団法人、旅行・留学