生命保険は毎月いくら払ってる?年代別・家族構成別の平均額と適正額の考え方を解説

「生命保険、毎月いくら払ってる?」友人や同僚にはなかなか聞きづらい疑問ですよね。毎月の引き落とし額を見て、「自分の支払額は高すぎるのでは?」「みんないくら払っているの?」と不安になる方は少なくありません。

生命保険の平均月額は、一世帯あたり約3万円、個人では約1.5万円がひとつの目安です。ただ、これはあくまで全体の傾向にすぎません。保険料の適正額は、あなたの年代や家族構成、年収、「万が一のときにいくら必要か」によって大きく変わります。

本記事では、士業・FPとしての実務経験をもとに、保険料の平均相場と「自分に合った保険料」の考え方を解説します。

この記事でわかること
  • 全体・年代別・家族構成別における生命保険の平均月額
  • 平均保険料が高くなる年代と、その背景にあるライフイベント
  • 世帯年収に対して保険料を「いくらかける」のが適正かの目安
  • 平均ではなく「必要保障額」から自分に合った金額を導き出す方法
  • 保険料を払いすぎている場合に見直すべき具体的なポイント
この記事の監修者

【西山 尚志 | ファイナンシャルプランナー】
株式会社altruloopフィナンシャルパートナーズ マネージャー
個人・法人保険及びファイナンシャルプランナーとして、個人のライフプランニングから法人の経営課題解決まで、多角的な視点でトータルサポートを提供している。保険商品の販売にとどまらず、保険募集人として、高度な専門性と倫理観を持ち、客観的かつ公正な立場から、顧客の最善の利益を追求する。

目次

生命保険は毎月いくら払ってる?全体の平均

まずは全体の相場を見てみましょう。ご自身の支払額が世間の水準から大きく外れていないか、確認する第一歩になります。

全体の平均保険料

生命保険文化センターの調査(※)によると、生命保険料の平均は一世帯あたり年間約37万円(月額換算で約3.1万円)です。個人単位では、男性が年間約23万円(月額約1.9万円)、女性が年間約16万円(月額約1.3万円)が目安となっています。

この金額には、死亡保険だけでなく医療保険、がん保険、個人年金保険なども含まれています。「月3万円は少し高い」と感じるかもしれませんが、夫婦の保障や将来の貯蓄型保険が合算された世帯全体の金額だからです。

※参考:生命保険文化センター「令和3年度 生命保険に関する全国実態調査」「令和4年度 生活保障に関する調査」等の傾向に基づく目安。

平均はあくまで目安

平均額を知ると安心しますが、これがあなたにとっての適正額とは限りません保険に加入する目的は人それぞれ違うからです。

たとえば、同じ月額2万円でも「掛け捨ての死亡保険と医療保険」の人もいれば、「将来の貯蓄を目的とした終身保険」だけの人もいます。実務の現場でも、「平均と同じくらい払っているから安心」と思い込んでいる方が、いざという時に必要な保障(残された家族の生活費など)を全く確保できていないケースをよく見かけます。平均はあくまで目安と考えましょう。

【年代別】生命保険の平均保険料

ライフステージが変われば、抱える責任も変わります。ここでは年代別の平均保険料と、その傾向を見ていきます。

年代別の平均保険料の推移の図

年代別の平均保険料の傾向

保険料は20代から徐々に上がり、50代でピークを迎え、60代以降で減少に転じる「山なりのカーブ」を描きます。

結婚、出産、マイホーム購入など、守るべき家族が増えれば必要な死亡保障額が上がり、保険料も高くなります。逆に、子育てが一段落すれば高額な死亡保障が不要になるため、負担は軽くなるのが一般的な傾向です。

20代・30代の平均

20代の世帯は月額約1.5万〜2万円30代の世帯は月額約2.5万円〜3万円が平均相場です。

20代は独身者も多く、自分の医療保障や少額の貯蓄型保険が中心のため安く収まります。しかし30代になると、結婚や出産を機に数千万円単位の死亡保険(収入保障保険など)や学資保険に加入する家庭が増え、負担額が一気に跳ね上がります。

40代・50代の平均

40代の世帯は月額約3.2万円〜3.5万円、50代の世帯は月額約3.5万円〜4万円と、生涯で最も保険料が高くなる時期です。

子どもの教育費がピークを迎え、万が一の際に必要な保障額が最大になるためです。また、健康リスクの高まりから医療保険を手厚くしたり、老後資金のために個人年金を増額したりする方も増えます。実務上、保険見直しの相談が最も多くなる年代です。

60代以降の平均

60代の世帯では、平均保険料が月額約2.5万円〜3万円程度へと下がります。

子どもが独立し、数千万円規模の高額な死亡保障が不要になることが大きな要因です。定年退職を機に掛け捨ての死亡保険を解約し、保障を「病気や介護への備え」へシフトするケースが大半です。また、終身保険などの払込が終わり、月々の負担がなくなる方も増えてきます。

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【家族構成別・年収別】生命保険の平均保険料

年代だけでなく、家族構成や世帯年収も保険料に大きく影響します。それぞれの視点から傾向を見ていきましょう。

家族構成別の平均

家族構成による保険料の差は、主に「養う家族がいるかどうか」で決まります。

家族構成保険料の目安(月額)実務上の傾向・理由
独身約1万円〜1.5万円自身の医療保障や就業不能時の備えが中心。
夫婦のみ(DINKs)約2万円〜2.5万円お互いの生活費を補う死亡保障と、医療・老後資金。
夫婦+子ども約3万円〜4万円子どもの教育費と生活費をカバーするため高額な死亡保障が必要。

子どもがいる世帯は数千万円単位の教育費に備えるため、月いくらかけるかの相場が上がります。独身や夫婦のみの世帯は過度な死亡保険は不要で、自分の身を守る保障に特化して問題ありません。

年収別の平均

世帯年収が高いほど、保険料の支払額も高くなる傾向があります。年収500万円未満の世帯では月額約2万円前後ですが、年収1,000万円以上の世帯では月額4万円〜5万円以上支払っているケースも珍しくありません。

ただ重要なのは、金額よりも「年収に対する割合」です。一般的に、生命保険料は手取り年収の5%〜7%程度に収めるのが目安とされています。年収が高いからといって無駄に保険に入る必要はなく、貯蓄が十分にあれば民間保険に頼る必要性は低くなります。

自分の保険料は適正?判断の考え方

ここからは「自分の保険料が適正かどうか」を判断するための考え方を解説します。プロの視点で最も重視するのは以下の3点です。

平均と比べるより「必要保障額」で考える

保険料が適正かどうかの最大の判断基準は、「必要保障額」を過不足なくカバーできているかです。

必要保障額とは、万が一のときに残された家族が生活していくために不足するお金のこと。以下の計算式で算出します。

  • 必要保障額 = 家族の今後の支出(生活費+住居費+教育費など) - 家族の収入(遺族年金などの公的制度+預貯金+配偶者の収入など)

日本の公的社会保険制度は優秀で、遺族年金や高額療養費制度による手厚いサポートがあります。まずはこれら公的制度や現在の貯蓄額を差し引き、「足りない分だけ」を民間の生命保険で補うのが無駄のない入り方です。

家計に占める保険料の割合で考える

「家計を圧迫していないか」も重要なチェックポイントです。先述の通り、手取り収入の「5〜7%以内」が一つの基準になります。

手取り月収が30万円であれば、月額1.5万円〜2万円程度が無理のない範囲です。もし10%を超えている場合、日々の生活や本来の貯蓄を圧迫している「保険貧乏」の恐れがあります。貯蓄型保険がメインなら少し超えても許容されますが、掛け捨て保険だけで10%を超えているなら要注意です。

保険料が平均より高い・低いときに確認すること

ご自身の保険料が平均額から大きく外れている場合は、以下のポイントを確認してください。

【平均より高い場合(払いすぎを疑う)】

  • 保障の重複はないか: 複数の保険で似たような保障(死亡保障やがん特約など)を重複して持っていないか。
  • 不要な保障はないか: 子どもがすでに自立しているのに、昔契約した高額な死亡保険を残していないか。
  • 貯蓄型保険の割合が高すぎないか: 目的なく終身保険などに加入し、毎月のキャッシュフローを悪化させていないか。

【平均より低い場合(保障不足を疑う)】

  • 必要な保障額に達しているか: 小さな子どもがいるのに数百万円の死亡保障しかなく、万が一の際に教育費が払えない状態になっていないか。
  • 会社の福利厚生に依存しすぎていないか: 勤務先の団体保険は安く済みますが、退職・転職時に保障が途切れるリスクがあります。

生命保険 毎月いくら払ってるでよくある質問

実務の相談現場でよく寄せられる、保険料に関する疑問にお答えします。

生命保険は毎月いくら払っている人が多いですか?

世帯全体では月額約3万円、個人では男性が約1.9万円、女性が約1.3万円を支払っている人が多いです。ただしこれには貯蓄型保険なども含まれるため、掛け捨ての死亡・医療保険のみであればもっと安く抑えられている方が大半です。

30代・40代・50代の平均保険料はいくらですか?

世帯ベースでの月額平均は、30代が約2.5万〜3万円、40代が約3.2万〜3.5万円、50代が約3.5万〜4万円です。子育てや住宅ローンなど、金銭的な責任が重くなる時期に比例して高くなります。

平均より保険料が高いのですが、払いすぎですか?

一概に「払いすぎ」とは言えません。将来に向けた「貯蓄型保険」の割合が高い場合は、平均額を上回っていても問題ないケースがあります。一方、掛け捨て保険だけで平均を大きく超えているなら、保障の重複や過大設定の可能性が高いでしょう。

生命保険には毎月いくらかけるべきですか?

手取り収入の5〜7%以内に収めるのが理想的です。ただし「いくらかけるべきか」よりも「いくら必要か(必要保障額)」を先に計算してください。公的年金や貯蓄でまかなえない不足分だけを保険で買う、という考え方が正解です。

保険料が家計の負担になっています。どうすればいいですか?

まずは保険証券を用意し、プロ(士業やFP)に現状分析を依頼するのが確実です。特約のスリム化や、必要な期間だけ保障を手厚くする「収入保障保険」への切り替えによって、保障を落とさずに保険料を数千円〜1万円単位で削減できるケースが多くあります。

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まとめ

本記事では、「生命保険 毎月いくら払ってる?」という疑問に対し、年代・家族構成別の平均相場や適正額の考え方を解説しました。

本記事のまとめ
  • 世帯の平均保険料は月約3万円だが、内訳(掛け捨て・貯蓄)によって意味合いは異なる
  • 30代から50代にかけて、子どもの成長とともに保険料は高くなる傾向にある
  • 保険料の目安は、手取り収入の5%〜7%程度に収めるのが理想的
  • 平均値と比較するよりも、遺族年金や貯蓄を差し引いた「必要保障額」を知ることが重要
  • ライフステージが変わったタイミングで、保障内容の過不足を見直す必要がある

「周りがこれくらい払っているから」という理由だけで、毎月の保険料を漫然と払い続けるのは勿体ないことです。ご自身の現在の環境と照らし合わせ、本当に必要な保障を見極めれば、家計の負担を大きく減らせる可能性があります。

毎月の支払いに少しでも疑問を感じたら、ぜひご自身の保険内容を一度点検してみてください。

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監修者

【西山 尚志 | ファイナンシャルプランナー】
株式会社altruloopフィナンシャルパートナーズ マネージャー
個人・法人保険及びファイナンシャルプランナーとして、個人のライフプランニングから法人の経営課題解決まで、多角的な視点でトータルサポートを提供している。保険商品の販売にとどまらず、保険募集人として、高度な専門性と倫理観を持ち、客観的かつ公正な立場から、顧客の最善の利益を追求する。

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